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企業不祥事の核心と温床 |
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過去に起こった不祥事においても、「不正な行為だとは思ってもみなかった」とか「まさか、こんなことがコンプライアンス違反になるとは知らなかった」ということはありません。 ほとんどの不祥事が、自分たちの行為は不正な行為だと思いつつ、違反行為だと知りつつ行っていたのです。 |
みなさんは、なぜだと思いますか。 |
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「なんだ。不正な行為とか違反行為とわかっていれば、やらなければよかっただけじゃないか」と思うかも知れません。しかし、そうはいかないのが企業不祥事の核心なのです。つまり、一人ひとりが正しい行動をしたくても、いとも簡単にその行動がゆがめられてしまうのです。個人の正しい行動がゆがめられてしまう要因は、ビジネスの論理であるといえます。 ビジネスの論理とはどんなことでしょうか。
例えば、間違った会社の方針や理不尽な上司の命令、目先の利益優先や組織防衛、あるいは不正な競争心や保身などさまざまなことがあげられます。したがって、このゆがみを 小さくするためには、会社と一人ひとりが共鳴し合わなければなりません。そうすることで、はじめてコンプライアンスが成り立つのです。会社は「あるべき姿」・「ありたい姿」を明確に示し 一人ひとりにその行動を呼びかけサポートする必要があります。従業員一人ひとりも会社の姿勢を理解し日常の業務を遂行しなければなりません。 つまり、会社全体としては、 |
活動の基準を明確にして |
織的なコンプライアンス体制を整え |
それが機能するように指揮すること |
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が求められます。言い換えれば、会社と個人が同じ方向を向いて会社の発展と 個人の幸せを実現していこうとするものがコンプライアンスの確立ということもできるのです。 |
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